黒猫翁の言いたい砲弾

新聞やテレビを賑わしていることについて思ったことを書いていくページです。公開の備忘録?ですかねw

「政府」の借金の連帯保証人は「国民」です・・・とのことです。

国の借金、過去最大1114兆円 19年度末、赤字国債増え続ける
5/8(金) 17:20配信 共同通信 

 財務省は8日、国債と借入金、政府短期証券を合計した国の借金が2019年度末時点で1114兆5400億円となり、過去最大を更新したと発表した。20年4月1日時点の総人口1億2596万人(総務省推計)で割ると、国民1人当たり約885万円の借金を抱えている計算になる。

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ということですが・・・。

 

政府の借金を国民が払えってことですか?

 

日本の経済主体は,「政府」が三分の一と「民間」が三分の二だったと記憶しますが,いずれにせよ「政府」が借りたお金をなぜ「民間」が払わなきゃいけないんでしょうか。

こんな奇妙奇天烈な記事を堂々と配信して金をとる新聞社は,海外にひとつもありませんよ。

どうなってしまったのですか,日本?

 

コベ総理大臣のひととき

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自民党の新型コロナ対策


とある某国の一室――

コベ総理大臣「やべーですよ。米国が240兆円の緊急経済対策を打つらしい。我が国ももう少し色つけないと・・・」

アッソウ財務大臣「聞いた。GDP約10%だっけか・・・事業規模だと600兆円超えてるんだろ」

コベ「うちは60兆円出すと言ってますけど、これって事業規模ですよね? 真水部分だとせいぜい20兆円で、GDPの3~4%ですよね。あまりにしょぼくないすか?」

アッソウ「へへ、実はもっと少ねえんだけど・・・まあ随分差をつけられたもんだな、ガハハ」

コベ「いや、笑ってる場合ですか。うちももっと出せないんですか? ほら、若手の70人くらいが消費税を0%にしろって意見書出してきてるでしょう? 他の勉強会の人数と合わせると百人超。野党もぽつぽつと5%に減税しろってうるさいし」

アッソウ「若手なんて屁でもねえ。今度の選挙の公認で黙らせりゃいいんだよ。野党はほっときゃブーメランで自死してくれるしな。だけどとにかく・・・消費減税だけは絶対ダメ。その話をしたら、あんたとはもう絶交するよ」

コベ「ぜ・・・ぜっこうなんて・・・そんな寂しいこと言わないで。あのですね。何故なんですか。そもそも消費税って景気の良し悪しで上げたり下げたりしても不思議はないと思うんですが。それなのに、なんでそんなに上げることばっかしに拘るんですか?」

アッソウ「オレは神輿にすぎんよ。それより本体を見なよ。財務省。あの団体をなめちゃいけねえ。やつらは教祖OBたちを筆頭にした狂信者の集まりだからな。男たちが雁首揃えて架空の家計簿を崇拝してる宗教みたいなもんだ。それだけに思い込んだら何するかわからん。消費減税なんかしたらオレの醜聞があっというまにマスコミにリークされちまうだろうな。あんただって森友事件があるじゃねえか。財務官僚に忖度させて公文書改ざんさせたんだろ? まあ、財務省の役人どもがケツまくりゃオレだってあんただって一巻の終わり。へたすりゃヨッシャヨッシャの親父みたいに世間から葬り去られちまう」

コベ「森友か。くそ、そもそもNK党の党首が余計なことむしかえさなければこのままシレっと終われたんですが・・・だけどやはり消費の落ち込み、大丈夫ですかね? このままじゃ5月のGDP集計が大変なことになってネットがうるさくなりますよ。ちょっとだけでも色つけてくれませんかね・・・せめて8%に戻せば、少なくとも8%から10%へあげたときの影響が少しは消えるのでは・・・」

アッソウ「だから――『外出しないから消費減税は即効性がないので今考えるべき対策じゃない』ってことにしてるだろ? 渡邉哲也ってオレの息のかかったヤツにプロパガンダ打たしてるとこだから減税の話はネットからもそのうち消えるはずだよ。これでゴリゴリと押し通しておいてコロナが収束したあとはしらばっくれてりゃいいんだよ」

コベ「外出って・・・外出しなくったって部屋代、電気代とか、いくらでも消費はされるじゃないすか。どんなときでも食費は出ていくわけだし。それに税率の設定を変えるだけなら今から準備すれば6月始めにはできるので、商品券の発行と即効性は変わらないでしょ」

アッソウ「あんたバカだな。そもそも消費減税なんかしたら効きすぎてGDPが跳ね上がっちまうじゃねえか」

コベ「バカってあなた・・・えーあのですね。GDP上がれば国民の実質賃金も上がって、政府も歳入がドンと増えて万々歳じゃないですか」

アッソウ「あのなあ、そんな実績あがっちまったら今まで増税してきたのは何だったんだって、国民やマスコミから一斉に袋叩きにあうだろうが。そんなことも分からねえのか? オレたちゃもう後戻りできねえんだよ」

コベ「うぅん、やはりそうですか・・・」

アッソウ「それに次は15%に消費増税するよう色んな方面から言われてるんだ。輸出企業は仕入れを叩きゃ消費税の還元で大儲けできるからな。IMFにも出向者に根回しさせてそれを推奨するコメントをさせたばかりなんだからさ。くれぐれも余計なことはしねえくれよ?」

コベ「まあ分かりました。そういうことなら仕方ないですね・・・。じゃあせめて現金バラマキを米国並みに充実しますかね。そっちのほうがヤッテル感があるので総理の私としてはむしろ有り難いかと」

アッソウ「バカか。粗利の政府保証なんて真面目に考えてたら、政府が貧乏になっちまうじゃねえかよ。せっかく国民から吸い上げた税金を、なんでノシ付けて戻さなきゃならねえの。ちっとは頭使えよ」

コベ「いや・・・あのですね。そういう意味においてですね。西田さんが言ってたように、税金で払うのではなくて国債発行すればいいんですよ。市中銀行に広がった国債は日銀が買いオペで取り戻せば統合政府の借金はゼロでしょう? 政府のサイフはちっとも痛まない」

アッソウ「そんなことは分かっとる! だけどそれもさっきの話と同じで、国債発行しまくっても借金ゼロってのが大々的に知れ渡ったら、財務省はやっぱり袋叩きになるだろうが。オレたちが『政府の国債発行額を国民の頭数で割って、あたかも国民の借金のようにみせかけてきた』――その悪事がバレバレになっちまう。そんな話を記者会見でされてみろ。吊るし上げだ。オレは絶対いやだからな」

コベ「じゃあどうすんですか」

アッソウ「和牛商品券! これが突破口になる。『ワギュウノミクス』として大々的に記者会見しねえか?」

コベ「ウ、ウシですか。魚券とか野菜券とか・・・そのうち肩たたき券とかも出てきそうででイヤだなあ。それにこんなんで国民は助かりますかね? やはり私としてはですね、5月のGDP集計が心配であると、こう思うわけです」

アッソウ「中国から早く出入国を元に戻すように圧力かけられてるだろ? そろそろ戻しゃいいんだよ。インバウンド経済と観光立国ですでに舵を切ったんだから今更やめるわけにいかねえだろ。とりあえず中国人をわんさと呼んで、消費が落ち込んだ分を取り戻しゃいい」

コベ「中国のインバウンドは“兆円”の単位なので小さくはないですが、GDP総額からしたら高々数パーセントなんですがねえ」

アッソウ「外国人でも人は人。人が街に満ち溢れるんだから、いかにも景気が上がってるみたいでいいじゃねえか。国民はGDPなんて難しいことは知らねえからこれでいいんだよ」

コベ「だけど新型コロナに感染してる若者がまたまた入ってきそうですよね」

アッソウ「中国のトップは感染を抑え込んだって言ってるだろ? (どう考えたって嘘だけど)それを信じるしかないんじゃないの。いっとき日本に感染ピークがたったとしてもさ。まあ、そんときゃアビガンをガンガン飲ませりゃいいじゃないの。それに死ぬのはほとんどが持病持ちの高齢者ってことだしな・・・まあ年寄りの数が減ってくれれば財務省的・・・というか社会保険的には助かるわな」

コベ「最近は若者も重症化してるって医師会がうるさいんですがね・・・ふむ・・・まあそれはいいとして、そうすると中国人にたくさん来て頂くための追加措置が必要ですね」

アッソウ「そうそう。だからまずは中国人の入国禁止を実質的に解除してだな。今ガランガランになってるホテル・旅館・民泊に優先的に宿泊させるわけだ。そうすりゃホテル業に補助金入れる必要なくなるだろ? そのための緊急特別措置として『ニイハオ商品券』を新たに打ち出す」

コベ「は?」

アッソウ「店内の第一言語を中国語にするとか、店員の半分以上を中華系にするとか、とにかく中国人が来やすい環境に変えたところには金を出す。いや、いっそのこと緊急経済対策金の一部を中国に渡して、誘致活動をやってもらうというのでもいい。実はこのことはニガイ幹事長の賛同を得てある」

コベ「手回しがいいですね、相変わらず。それから、ついでにIRも早めに前に進めたいんですが・・・。今マカオとラスベガスが閑古鳥鳴いてるんで、中国系の業者がうるさいんですよ」

アッソウ「それも問題ねえよ。それは『クールジャパン・夢色賭博商品券』として新たに打ち出す。大阪と横浜のトップにはもう話をつけてあるよ。他にも『アイヌ優遇商品券』と『北海道・沖縄土地売却商品券』もついでに検討を加速してる」

コベ「ほうほう・・・政策を総動員してるって感じがしますな。それだけ商品券があれば消費増税ショックと新型コロナ対策は十分な感じですね」

 

アッソウ「そのとおり。少なくても表向きは一生懸命感が出てるだろ? いずれにせよ今はひとつのチャンスと捉えることだ。国内消費を最小化して中国政府と企業に来て頂くための一大国家プロジェクトを進めるうえで、今のコロナ問題は、この上ないショックドクトリンとなる。それに対応できない企業や個人は消えてもらうしかねえだろう。すべては“自己責任”だ。それが世界の常識だからな」

コベ「おや? なんか感染者数が急に増えているみたいですが・・・。ははは。ま、いっか。とりあえずスランプ大統領に報告して、そのあと緊急記者会見があるのでちょっと行ってきます。マスコミがコロナで騒げば騒ぐほど消費増税による経済低迷が目立たなくなるので有り難いですわ」

アッソウ「ああ、大手のマスコミには事前レクしてあるから。じゃあ会見ではうまく誤魔化してな。よろしく頼むよ」

(おわり)

自由民主党の終わり

新型コロナ対策で一人当たり「たった12,000円」以上を給付する案があるそうですが。

毎月支給してくれるのでしょうね? まさか一度きりではないですね?

自民岸田氏は、消費税は「逆進性があるから減税は難しい!!????」のようなことをいったらしいですが、まさかご自分で意味がわかってない・・・てなことはないですよね?

自民二階氏は、「消費税を上げてきた苦労をわかってるのか!?」のようなことをいったらしいですが、まさか消費増税で国民生活が上向いたと思ってる・・・てなことはないですよね?

亡き父母の代から自民党を支持してきましたが、今般、きっぱりとやめました。

地元のなじみの議員にも電話でその旨伝え、今後一切の支援も寄付もやめにしました。

 

武漢肺炎が猖獗を極め、サラリーマン通勤も商店街の人通りもままならないなか、まさかまさかの重鎮らの発言は、私のみならず多数の人の眉根をひそめさせたことでしょう。

多くは語りません。言葉は悪いですが、自由民主党はもはや立ち直れないと思います。

以上であります。

自民党? ついに終焉が始まったようです

まったく変なことになっていますね。

少し前までは自民党といえば、「ちょっと保守で安定的・・・」という感じでしたし、日本人を嫌う政策をとっている「韓国・中国」を逆に嫌悪するマジョリティとかぶっていましたので、かろうじて代表性を保っていたきらいがありました。ところが、今はとんでもない状況に変貌していると危惧しています。

 自民党は、私のような年寄りが完璧に支配していますので、かなりのパーセント(6,7割くらい)が親韓・親中で、日本経済をじわじわと破壊する消費税増税などは、財務省云々というよりも、おそらく政治家を含めた彼らの昔からの画策でしょう。もちろん、アメリカの(中国系の)一部の勢力も混じっています。結局、政治・行政に関わる周りの大多数の人々がアメに食らいつき、日本を弱くする政策を大推進しているわけです。個人的な弱みを握られている?などというのはまだしも好意的な考えではないでしょうか。日本の状況に関し、ここに至ってもなお国際的な相場観を失っている政治家がほとんどだということは、日本の中枢部の人々が「国」という概念すら失われている気がします。嘆かわしい限りですね。

 要するに、今回の参院選自民党に票を入れても、何のメリットもないということです。自民党が勝つと確実に実現することがあります。「消費税10%から19%への増税」、「不法移民数の増加」がツートップになるでしょう。どちらも日本国をぶっつぶす要因になるに十分なエナジーを持っています。

 どうしてなんでしょうかね……。消費税については、私の家計などは、今年度からすでに緊縮モードに入っていて、生活費はおそらく五分の三くらいにはなっています。若い息子・娘らは薄給で働いていますが、まあ、推して知るべしですね。

 緊縮政策がどうのとか、グローバリズムがどうのとか、難しい話は息子たちには理解されません。日本の皇統がどうのこうのという話に至っては「はぁ?」という感じで、まったく聞く耳持ちません。要するに、私の息子たちは、政治や国体の高尚な議論などをするにはあまりにも経済的な余裕がなくなりすぎているわけです。

 つまり、まずは、若い人の給料を上げ、生活の安定を保証しなければ、左翼も右翼も、リベラルも保守も、「結局あんたら全員、別々のお花畑で遊んでいるやつらじゃないか?」と言い捨てられる時代に突入したということです。

 まずは経済を元に戻さなくてはならない。消費税自体がなかった――昔の状態に戻さなくてはなりません。そういう意味でいうと、今回の選挙において、自民党公明党に入れることは自死に当たるでしょう。突如、消費税反対を唱えた維新の党もおかしな集団です。同じ穴の貉でしょうね。

 まずは経済――実質賃金の上昇です。リベラルやら保守やらの面倒な政治思想は当人が望めば後からついてきます。保守的な思想集団も、貧乏な人に対して経済以外の思想を押し付けてはならない。そんな時代が到来したのではないかと思っています。

(黒猫翁)

色んなことが起こっています

不思議なものです。

年を重ねていくにつれて、日本や世界で本当に色んなことが起き驚かされます。はっと気が付いてみれば中東、極東、おまけに大昔は安定した、いい国であったはずの先進国――欧州や米国の情勢もとんでもないことになっています。

何が悪いのかは、ほぼはっきりしているでしょう。日本も含めそれぞれ国でそれなりのインテリジェンスが分析しているはずです。もちろんサイレントマジョリティは何もいわないでしょうが。

お隣の国の韓国については何をかいわんや「です」。本来、「でしょう」と言葉を濁すところでしょうが、ここまでくれば国民は納得しないでしょうね。いや、もっと過激な語尾を使ってもいいかもしれません。韓国の大統領側は相変わらず、日本が「戦略的無視します」との言葉を基本反論しないという姿勢と恣意的に受け取り、これは好機とばかりに、これからもっと過激な言葉を投げかけてくるでしょう。彼らにとって今この時期の日本の対応の過激度が低ければ低いほど国益に叶います。

世界標準でいうと普通に、韓国に対し、数々の制裁的な措置を時間を措かずに粛々と、しかも連続的に講じることになります。それがおそらく日本と韓国にとって一番良い流れなのだと確信します。野党も含め、韓国と中国にものすごく遠慮せざるを得ない「何か」をお持ちの方々――中韓党、の勢力が強い日本がどれだけできるのかは私もしかとみていきたいと思っています。

私事ではありますが、ちょっと肉体的な原因によりキーボードを打つのもなかなかストレスフルな状態で、自分自身に対して腹立たしい状況です。もうちょっと良くなって五本の指がうまく動けばいいのですが。

そのなかでチャンネル桜(番組名)が政治団体を作るというのをyou tubeでたまたま拝見しました。本音をいえば、その内容を(ある意味意地悪く)精査し、野党や自民党と正確に比較をしてみようと思って調べていたのですが、結果としてその主張はなかなか素晴らしいものでした。私のような古い人間が嫌悪する過激な言論はほとんどなく、冷静に政治、経済の本質を分析し、そして控えめに発信しているような印象を強く受けました。たぶん基本が保守的とはいえ、かなり中道的な団体とお見受けしました。私は日本と海外のそこそこ矮小な社会のなかで生きてきた人間でもあり、国内の政治的な主張はほとんど持ち合わせておりませんが、チゃんネルのなかで主張されていることに対してはほとんど反対的な感情を感じることもできませんでした。

はっきりいっていいと思います。

若い人に任せるという姿勢もまさに同感です。

国政で百万票1議席なら、「一千万票とる勢いでぶっちぎれ!」というくらいいいたいところです。経済の話を団体の前面に押し出せばぶっちぎれると思います。ネットの片隅からひそかに応援しております。

黒猫翁拝

内閣支持率がじわじわ落ちているということです。

実をいえば私としては,これが当たり前だと思っていました。なぜならば,「経済」のひどい有様をいろんなところで見てきたからです。

新聞紙上で,実質GDPがものすごく上がっていますよ,とかいう記事がありましたが,足元の弱小経済には何の実感もありません。むしろ,消費の冷え込みから来る物価の下落率のせいで名目GDPが下がり,(物価の下落率で調整される)実質GDPだけが意味もなく伸びているだけであって,肝心の「経済活動」自体は疑いもなく下落しているのではないでしょうか。少なくとも私の周りの経済人(≒商売人)は皆そう言います。

もしそうだとしたら(おそらくそうだと思いますが),これは大変なデマ記事であり,これを信じる(商売人以外の・・・)国民がいればいるほど,社会的に存続が許されないくらいのインパクトのある,罪深い新聞記事ではないかと思います。

本日,やや時間もありませんので,黒猫が何を言いたいかといいますと・・・

 

安倍内閣の支持率を「バルク」で低下させているものは,カケとかモリなどのような下劣で些末な話ではなく,もっと大きな「経済の低迷」に他ならない,ということです。それは私の実感として間違いありません。

 

カケモリにソンタクを振りかけたら国民がどう思うか?などと日夜頭を悩ましている国会議員は,イコール国民をバカと思っている人たちであって,あまりにも現状認識がないというか,まともな思考力を失っています。おそらく国会議員よりバカな国民は,それほどいないはずです。

ソンタクがどうのこうの・・・などは我々国民にはどうでもいい話です。閉会後に莫大なお金を使って下らない質疑応答をする必要などさらさらありません。そんなことより,まずは安倍総理が,臨時国会で解散を宣言し,そして,消費増税凍結&財務省解体とを合わせて自民党の背骨の公約にし,GDPの2,3割を担う一般政府が,すでに大失敗した単独の金融政策のような小手先の技でなく,金融政策と同時にお金を(継続的かつ)がっつりと市場に流す実効的な政策を打ち出すことです。それこそが骨太の方針であり,それを唱える自民党に票を入れる経済人は数限りなくいると思います。

本当にこの悲惨な経済状況を何とかしようと立ち上がってくれる国会議員がいないものでしょうか。もしいれば,たとえその人がイスラム過激派の人だとしても思わず票を入れてしまいそうな気持ちです。

ついでに言えば,経済特区などという租界をこの時代の日本に作るのは,世界の笑いものでしょう。曲がりなりにも民主主義国家であれば公平が原則なわけですから,今のカケ問題のような非難や疑念が起こるのは当然で,こうなるのは当初から想定内の話でしたが案の定そうなりました。言いたくはないですが,次の内閣は,もっとまともな頭・・・といいますか,もっと普通の感覚を持った人を参謀にすべきだと思います。「当たり前のことが当たり前にできない内閣」のせいで損失を被っている国民の一人としては腹立たしい限りです。財務省子飼いの石破さんとか麻生さんとかはもちろん論外ですが,今の安倍政権,次の一手を間違えたら,崩壊するどころか下手したらホウボウから訴えられますよ,本当に。(黒猫翁)

何でもかんでも「忖度」された人は極悪人!

なんだか↓のようなのがありました。愛知県の大村知事の記事です。

 

愛知県知事が激怒 JAXAに「政府の意向のみ忖度している」 知事が視察巡り猛抗議 - 産経WEST

 

「8月に鹿児島県種子島でロケット打ち上げを視察する予定だった愛知県の大村秀章知事が、内閣改造で新大臣の視察が入る可能性を理由に受け入れを事実上断られたとして、宇宙航空研究開発機構JAXA)に抗議文を送ったことが21日、愛知県への取材で分かった。

 大村氏は「内閣府文部科学省の意向のみを受け入れ、忖度(そんたく)するのでなく、一般社会常識を踏まえて」と憤慨。JAXAは「調整に手間取っている理由の説明で内閣改造に触れた。断ってはいないが、誤解を生じさせた」としている。」

 

 要するに,大村愛知県知事がJAXAに「私は知事だが見学させてくれ!」といったところ,(JAXAが)日程的な事情もあるのでちょっと待ってと答えたら,なぜか突如「憤慨」して,内閣府文部科学省ばかりを「忖度」してるだろう?あんた方は?〔この落とし前どうつけてくれる?〕

 

・・・・という,普通なら「愛知県知事 JAXAに討ち入り! ソンタクなる呪文を連呼して見学の予約をごりおし?」みたいな記事になりそうですが,どうなのでしょう。

 

 安倍総理大臣の場合,たしか経済特区とかの中で何とか学園に「忖度した」といわれているのだと理解しています。そもそもアベノミクス経済特区を作るとが出たときは,実は思わず吹き出してしまったのですが,あれは日本のような先進国が作るものではないですよ。いわゆる戦時中の租界と実質的にはまったく同じものです。戦争も終わり,自由と平等をうたった国がまたまたこれを復活するというのは完全におかしいです。それでも平成の時代に何故か作った,ということは,もう答えは一つしかありません。つまりは「政治権力を取った人又はそれにぶら下がる人」が,周囲の人間にソンタクさせて自分たちの利益を簡単に誘導できる特別区域を作るためでしょう。租界あるいは特区の存在意義というものを考えてみた場合,どう考えてもそれ以外に理由がないのです。だから,現内閣が一生懸命忖度がなかったなどといっても土台無理な話です。忖度させるための「租界」での出来事である以上,事情を知ってる年寄りはみんな冷たい目で見てますよ。今回の場合,安倍総理というより,こんな時代になぜか笑止千万の特区を作ってしまった国会議員等の人々やそれに連なる経済官僚の首をきっぱりと切るべきでしょう。

 

 だけど,「忖度」という言葉を大村知事のように政治的に使うのはおかしいです。忖度というのは,少なくとも日本のサラリーマン社会では当たり前のようにあって,別に珍しいことではないです。私自身もこれまでの人生で何度も忖度したこともありますし,逆に忖度されたこともあります。要は最終的にその仕事としてきちんとしたものになればいいのであって,忖度自体に善悪はありません。この記事のように扱われてしまうと,忖度が悪い,ということになって子供たちの親に対する態度やそれに伴う社会的な環境などに相当悪影響を及ぼしますよね。知事ともなれば,言葉一つ一つの意味を一生懸命考えながら,県民全体の幸福を考慮すべきであって,それができない人は知事の資格はないと思います。(黒猫翁)